行政書士の実務シリーズ~【建設キャリアアップシステム】前編~

こんにちは!

すっかり日が暮れるのも早くなり、季節が秋から冬に移り変わっているのを感じます。

季節の変わり目は体調を崩しがちですが、皆様大丈夫でしょうか?

私は現在絶賛喉をやられてて死にそうな鳥みたいな声しか出ません😇(自分が一番だいじょばない)

空気が乾燥しているので、皆様もお気を付けください…!

さて今回は、実務シリーズということで「建設キャリアアップシステム」について特集してみようと思います。

今後取得予定の事業者さん、また行政書士業務として興味がある方など少しでも参考になればと思います。

それではいってみましょう!💪

建設キャリアアップシステムってなに?

建設キャリアアップシステム(略してCCUSとも呼ばれる)は、建設業の技能者のキャリアや施工能力の見える化を目的として、国土交通省と建設業振興基金が推進している仕組みのことです。

最終的には全現場での導入を目指し2019年4月から運用されており、国交省によると現在約20万弱の事業者、100万人弱の技能者が登録しているようです!

建設業者ごとに業者の情報等を登録する事業者登録と、技能者一人一人が個々のスキル等を登録する技能者登録に分かれています。

メリットとしては、事業者さんにとっては現場管理や書類作成等の効率化、経営事項審査や公共工事の入札の際の加点、技能者さんにとってはスキルが見える化することによる処遇の改善、転職の際に有利になったり、退職金制度を利用しやすくなることなどが挙げられます。

キャリアアップシステムは義務なの?

現在のところ、義務ではなくあくまで事業者の任意にゆだねられています。

ただし!外国人(技能実習生や外国人就労者、特定技能外国人)に関してはすでに義務化されており、技能実習生を受け入れるには事業者も事業者登録していなければいけません。

現在は公共工事のみでの運用ですが、今後2023年には民間でも全現場でのCCUS導入が予定されていることを考えると実質義務化の方向に進んでいるといっていいでしょう。

しかしながら現在でも普及率は25%(2022年1月時点)と伸び悩んでおり、実際にすべての現場に導入されるまではまだまだ時間がかかりそうです。

それはやはり、

・手続きが煩雑

・費用がかかる

というデメリットが大きいのかと思います😩

どうやって手続するの?

キャリアアップシステムは、認定登録機関の窓口か、またはインターネットでのオンライン申請になります。

ネットの方がわざわざ足を運ばなくても手軽にできますが、正直PCに慣れている方じゃないとなかなか難しいかと思います…!

私一応行政書士なので細かい作業慣れてるはずですが、それでも初めてやった時は毛根全部抜け落ちるかと思いましたw

元請け業者なども代行申請は可能ですが、士業では唯一行政書士がキャリアアップシステムの事業者登録業者となることができ、お客様に代わって代行申請を行うことができます✨

従来はあくまで本人登録の代理ということで申請時も本人のメールアドレスを使用してあとで戻すという方法のみでしたが、CCUS登録事業者になっている行政書士であれば、行政書士名のメールアドレスで申請できるなどの違いがあります。

また事業者登録をしていると、CCUS登録行政書士の名簿に掲載されるので、仕事に繋がりやすいというメリットもあります!

ご自身での申請は難しく、元請け業者に頼むアテもないような業者さんはぜひ行政書士を積極的に使っていただければと思います✨

費用はかかるの?どのくらい?

費用は、いったいどんなものがありどれぐらいかかるものなのでしょうか?

①技能者登録料

(1)簡略型:2,500円
(2)詳細型:4,900円

こちらは技能者1名当たりの金額で、ざっくりいうと最低限の情報だけ登録するのが簡略型、資格や表彰歴等すべて登録するのが詳細型です。

後から変更もできますが、手間や差額の費用もかかるので詳細型にしておくのが無難かと思います。

②事業者登録料

こちらは、事業者の資本金により異なります。

一人親方は0円、それ以外は資本金に応じて6,000円~240万円と幅広く設定されています。

また5年更新なので、5年ごとに支払いしなければいけません。

③管理者ID利用料

これは事業者が建設キャリアアップシステムにおいて事業者情報を管理するために必要となる管理者IDに対する利用料金です。

毎年11,400円(ただし一人親方は2,400円)になります。

④現場利用料

現場に入場する技能者の人・日単位に対する利用料金であり、一定期間ごとの事後精算で支払う必要があります。

1人日・現場あたり10円です。

まとめ

キャリアアップシステムとは、

・スキル等の可視化ができ評価に繋がる

・外国人は必須

・来年から義務化の動き

・費用がかかる、手続きが面倒

ざっくりいうとこんな感じです!

では実際の手続の方法は…?

今回はちょっと長くなってしまったので、この続きは次回のブログで紹介したいと思います!

それでは、感想などお待ちしております🕊✨

 

 

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