行政書士の実務シリーズ~【古物商許可】中編~

こんにちは!

今回は前回に引き続き、『古物商許可申請』について具体的に掘り下げていきたいと思います。

では、さっそくですがいってみましょう✨

各必要書類の集め方・書き方

本籍(外国人の方は国籍等)が記載された住民票の写し

ご本人でしたら住所地の役所かマイナンバーがあればコンビニでも、または士業なら職務上請求でも取得できます。『本籍地記載』のあるものじゃないといけないので、そこだけ注意しましょう。

②身分証明書

以前Twitterでもぼやいたことありますが(笑)、免許証や保険証などのいわゆる本人確認書類のことではないです。

禁治産・準禁治産宣告の通知、後見登記の通知、破産宣告・破産手続開始決定の通知を受けていないことを証明する書類で、身分証明書と言われています。

こちらは『本籍地』の役所じゃないと取得できないので注意が必要です!

遠方の場合は郵送でも請求できます。

またこちらは、住民票と異なり職務上請求では取得できません🙅(ただし委任状があれば代理人でも請求可)

似たものに、建設業許可等の申請に必要な『登記されていないことの証明書』というものあります。

こちらも破産者や被成年後見人でないことの証明書で通称『ないこと証明』と呼ばれていてややこしいですが、それは法務局が発行するものなので間違えないようお気を付けください!

③誓約書

こちらは個人・役員が兼ねる場合は、管理者用も提出する必要があるのでご注意ください!(警視庁管轄の場合です。都道府県によっては同じでいいとこもあるかもしれないので要確認で🙇)

自筆じゃなくてPCで入力したものでも可、押印も不要です。

ただPC入力の場合、きちんと本人が内容を理解しているか?と確認された事があるので、自筆で書いてもらった方が安心かもしれません🤔

④略歴書

都道府県によっては経歴書と呼ぶかも?要は履歴書の職業欄みたいな感じです。

直近5年間の職歴を記入するのですが、〇月〇日まで書かなくても、月だけで大丈夫です。

無職の時があった場合は、無職と書けばOK。

最後の職歴の締めに「以後、現在に至る」という文言を入れる必要があります。

URLの使用権限があることを疎明する資料

こちらは、HPを利用して営業する場合のみ必要です。

プロバイダなどが発行したドメイン割当通知書等のコピーがあればベストで、なければWHOIS検索の結果画面をプリントアウトしたもの。HPのスクショなども求められることもあるようです。

申請時点でHPができてなければ、後から届け出る事も可能です。

⑥定款(法人の場合のみ)

こちらは定款の控え(コピー)で大丈夫です。

コピーしたものの製本(製本テープでもホチキスでもOK)し、原本証明といって「この定款の写しは原本と相違ないことを証明する」という文言を入れます(定款の控えに入っている場合もあります)。

控えには押印不要という警察署もあれば、押してくださいと言われた事もあるのでこの辺は確認した方がいいかもです🤔

また定款の事業目的に「古物商」の記載がないとダメと書いてあるサイト(民間の業者などの)などもありますが、今まで私が申請を行った警察署はすべて定款の事業目的に古物商を営む旨の記載がなくても受理されました。

ただし警察署によっては古物商と入ってなくてもいいけど「上記一切に関連する事業」という文言が入ってればいいとか、逆にこれから古物商許可を取るのに今入ってたらおかしい(だから入ってなくてOK)みたいに言われた事もあるので、警察署によって対応のバラツキがあるようです。。笑

もし定款の事業目的に古物商を営む旨が必要な場合は、定款を作成し直して目的変更登記(これは司法書士さんですね)をしてもらうか、また定款はそのままでも株主総会で事業目的を追加した旨の議事録を作成して、事業目的変更の登記をすればそれでもいい場合もあるようです。

私はそのパターンは経験した事がないですが、警察署のローカルルール的なものがあるかもしれないので、ここは警察署に事前相談で確認した方がいいと思います!

登記事項証明書(法人の場合のみ)

こちらは法務局か、オンライン(登記ねっと)でも簡単に取れます。

オンライン請求の方が、数日時間はかかりますが窓口に行くよりちょっとだけ手数料が安いです(笑)

⑧委任状

決まったフォーマットはないので自作で、「古物商許可申請手続き及び許可証の受領に関する一切の権限を委任します」的な内容と委任者と代理人の情報を記入します。

③④⑧の書類は、警察署によっては書式を用意してくれてるのでそちらをDLすれば便利です。

記入例も載っていたりします!

ない場合は、ネットにテンプレが落ちてたりするのでそちらを利用しましょう🤫笑

なお、古いフォーマットだと印鑑を押す欄があるかもしれないですが、いずれも現在は押印は不要です。

以上が添付書類で、あとは肝心な許可申請書です!

そちらの記入方法を詳しく解説しようと思いますが、長くなりすぎたので一旦ここは次回に回させていただきます🙇

次でおしまいなので、後編までお付き合いくださいませ✨

 

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